■ 抄録・要旨
| 水道管の内面が老朽化した際には、その影響が管内流水の水質に現れる可能性が考えられる。すでに、水道管ネットワークの10地点から水試料を採取して、地点間の懸濁態元素濃度の変化を主成分分析にて解析し、濃度変化の主要な要因として2つの主成分を見出したことを報告した。その結果、FeやCaは老朽化を調査する際の指標となると考えられたが、濃度以外にもその化学形態が腐食やモルタルライニングの老朽化の状況により異なる可能性も考えられる。本研究では、管内流水中の懸濁物組成およびFe、Caの化学形態を調査した。
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